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マグノリアではなく、プラタナスの並木を残したい

 秋学期が始まり、明大通りのプラタナスに、お知らせが貼り付けられていることに気づかれた方も多いことと思います。今、千代田区役所は、この通りのプラタナス約70本を一本残らず撤去して、新しい樹木(マグノリア)を植えるという計画を進めています。

 千代田区の説明によると、バリアフリー化と歩道の拡張のためとのことですが、わずか2.5センチしか広くならない個所もあるそうです。区の調査によれば、すべてのプラタナスは健全とのことで、プラタナス自体に問題があるわけではありません。なぜプラタナスはだめで、なぜマグノリアでなければならないのかの資料や根拠は、示されていません。反対にCO2固定化の効果は、プラタナスのほうが大きいとの指摘もあります。

 わが国の造園・土木技術の水準は高いので、プラタナスの保全と道路整備とを両立できないはずはなく、一本でも多くのプラタナスを残すための検討こそが必要ではないでしょうか。また、たとえプラタナスを移植したとしても、その後に同じ木を植え直すことが可能だと思います。

 

 プラタナス並木は、明大通りのシンボルです。明治大学の校舎は関東大震災時に甚大な被害を受け、昭和2年に新しい明治大学の記念館ができました。写真はその時のものですが、若いプラタナスが記念館の前に並んでいるのがわかります。プラタナスは成長しながら、戦後復興から今日までの明治大学の歴史を見つめてきました。明治大学はプラタナスと共に発展してきたのです。

 プラタナスは、古代ギリシャにおいて、哲学者たちが木陰に集ったというエピソードがあります。学問の場にふさわしいことがわかります。またニューヨーク証券取引所の発祥の地点はプラタナスの木陰であったというエピソードからは、プラタナスは繁栄のシンボルであることがわかります。御茶ノ水という大都会にある大学と繁栄する周辺地域にふさわしいからこそ、親しまれてきたのではないでしょうか。

 私たちにとって特別な明大通りのプラタナスを残すよう皆様の署名をお願いします。

​               明大通り・プラタナス並木の存続を願う会

 

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